アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」22 大久保ゆう訳
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2006年09月09日

 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」23 大久保ゆう訳

23

「こんにちは。」と、王子くんがいうと、

「こんにちは。」と、ものうりがいった。

 ものうりはクスリをうっていた。そのクスリは、のどのからからをおさえるようにできていて、一しゅうかんにひとつぶのめば、もう、のみたいっておもわなくなるんだ。

「どうして、そんなのをうるの?」と王子くんはいった。

「むだなじかんをなくせるからだ。」と、ものうりはいった。「はかせがかぞえたんだけど、一しゅうかんに五三ぷんもむだがはぶける。」

「その五三ぷんをどうするの?」

「したいことをするんだ……」

 王子くんはかんがえる。『ぼく、五三ぷんもじゆうになるんなら、ゆっくりゆーっくり、水くみ場にあるいていくんだけど……』

★この文章を書いた人→大久保ゆう★こんな時間に→2006年09月09日 08:01 ★トラックバック
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