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"Account of a Visit from St.Nicholas" by Major Henry Livingston Jr.(1748-1828)
クリスマスイヴのこと。どんな家でも、みんな、すやすやねむっているころ。だんろのそばには、くつ下がひっかけられていて、サンタクロースが来るのをまってる。子どもたちはベッドでぐっすりねむっていて、おかしのゆめを見ているさいちゅう。ぼくのママはスカーフをまいて、ぼくはナイトキャップをかぶって、ねむりたくなかったけど、冬のさむさにまけて、ねむりこんでいた。でも、いきなり、外でガタガタっていう、大きな音がしたんだ。ぼくはびっくりして、ベッドからとびおきた。何があったんだろうって、まどにかけより、かぎをはずして、ガラガラってあけたんだ。そこには、ふりつもったばかりの雪がいちめんに広がっていて、ぼくはわくわくした。きらきら光っていて、ひるみたいに明るかった。でも、そのとき、へんなものが見えたんだ。小さなそりと、小さなトナカイがはっぴき。そりには、おじさんがひとりのっていて、びゅうぅぅ、とものすごいはやさで走っていた。サンタクロースだ、とぼくは思った。そうだ、そうにちがいないって。つばめよりもはやいトナカイで、こっちのほうへやってきた。するとサンタクロースはくちぶえをふいて、大きなこえで、トナカイのなまえをよんだんだ。
「おい、ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン! そら、コメット、キューピッド、ダンダー、ブリクセム! かべをのぼって、やねをのぼって、ゆくぞ、ゆくぞ、そらゆくぞ!」
あらしのまえのおちばみたいに、ひらひらとしょうがいぶつをかわしながら、ぐんぐん空へのぼっていって、ぼくんちのやねの上までとんでいったんだ。そりの上はおもちゃでいっぱい――もちろん、サンタクロースもいたけれど。そんなことをかんがえていたら、パカランパカラン、っていうひづめの音が、やねの上からしてきた。ぼくはあたまをひっこめて、ふりかえってみると、えんとつからサンタクロースがどすんとおちてきたんだ。ふわふわしたふくをきこんでいたけれど、からだ中、はいとかすすで、まっくろけだった。けれども、そんなことおかまいなしで、おもちゃの入っているふくろをせなかからおろして、中をあけたんだ。サンタクロースの目は、とてもきらきらしてた。にっこりわらっていて、赤いほっぺに、まるい鼻、ひげは雪がついたみたいにまっ白だった。口にパイプをくわえていて、けむりがもくもくとうずをまいていた。大きなかおで、おなかもでっぷりとしていて、サンタクロースが大きなこえでわらうと、おなかもぷるぷるとゆれるんだ。ほんとにぽっちゃりとした、明るいおじさんだった。ぼくもはじめて見たっていうのに、何だかわらっちゃった。サンタクロースは、ぼくがこわがってないことに気がつくと、ウインクをしてくれた。そして、そのまま何もいわず、くつ下にぜんぶプレゼントをつめていった。さいごにぼくのほうを見て、しっと口にゆびをあてて、こくりとうなずいてから、えんとつをのぼっていった。サンタクロースはそりにとびのって、くちぶえをふくと、トナカイが走りだして、ふわふわと空のむこうにきえていった。でもちょうどそのとき、サンタクロースのこえがきこえたんだ。メリークリスマス! おやすみ! ってね。
※ 昔、この作品の作者はクレメント・ムーアという人だと言われていましたが、最近、それは間違いだったことがわかりました。また、二匹のトナカイの名前も間違いだったとわかって、正しい名前に直されています。
First Translation : 2002
★この文章を書いた人→大久保ゆう★こんな時間に→2004年12月24日 00:05 ★トラックバック